夏を満喫する快適なキャンプ生活を送るために、チャリダーマンのキャンプ術
夏といえばアウトドアの季節。山に海へと日本のキャンプ場も賑わっていることでしょう。大自然に囲まれて過ごす、至福のひと時。テントの中で眠る夜は、体いっぱい地球を感じることができます。
こんにちは、自転車世界一周の周藤卓也@チャリダーマンです。オーストラリアやパタゴニアで、誰もいない荒野にテントを張った夜は忘れられません。たくさんの夜をテントで過ごしてきました。そうして身についた自分なりのキャンピング生活を、今回はまとめてみたいと思っています。
◆寝床
1日の走行を終えて、キャンプ場に到着。
荷物を降ろして……
靴からサンダルに履き替えると、一日の走行が終わったと実感。キャンプ時の靴の脱ぎ履きは面倒なのでサンダルは必須アイテム
テントを張る場所にブルーシート。これだけ地面が綺麗だと問題ありませんが、凸凹な場所ではテントの底が破けることもあるので、グランドシートは使っています。
組み立てたポールを、テント本体に通して交差させると、すぐにテントが立ち上がります。
使用しているのはアライテントの「トレックライズI」というモデル。
荷物を搬入。長辺の1列が荷物で、もう1列にマットを敷いて寝ています。
フライシートを被せて完成。このときに、フライシートとテント本体がくっつかないようにペグで離しておきましょう。そうしておかないと、雨や朝露でテントも本体もべっとりとなります。
テント入口のフライシートを開けておくのには、洗濯バサミを使うのが簡単。
使用しないレインウェアを、クッションカバーに入れると……
簡易枕のでき上がり。昔は気にしていなかったのですが、今ではないと眠れないほどのお気に入りアイテム。
サーマレストのエアーマットレスを取り出して……
空気を入れるとプカプカと弾力のある形まで膨らみます。銀マットに比べるとリラックスできて、疲れも取れるので、こちらも気に入って使っています。
寝袋と枕とマットで、キャンプでも快適な睡眠環境が確保。
ゴミ袋も作っておきましょう。
◆調理
夕食の買い出しに失敗したので手持ちのマカロニ、鯖の缶詰、チーズ、玉ねぎで何か作ります。
水と燃料を準備。
愛用の調理ストーブは「MSR ウィスパーライト インターナショナル」というロングセラー商品。自動車用のガソリンが燃料となるので、コストパフォーマンス抜群。そしてオーストラリアの荒野でも、アフリカの奥地でも、人が住んでいる場所ならガソリンの補給も容易。「ガスカートリッジが手に入るヨーロッパだけ」「外食が中心の東南アジアだけ」と旅をするなら違ってきますが、長期の自転車世界一周では、ガソリンストーブが無難な選択だと思います。
このストーブはプレヒートと呼ばれるガソリンを気化させる作業が必要です。このように少量を受け皿に注いで……
火を付けてガソリンの噴出口を熱します。
しばらくすると火は消えるので、再度バルブを開くとガソリンは気化されたガスとなり、ライターで火を付けて青い炎となれば成功。プレーヒートが不完全だったり、ノズルが詰まってたりすると、赤い炎が混ざるのでメンテナンスが必要です。
まず、最初にお湯を沸かします。
沸かしたお湯は1リットルの魔法瓶に。これで食後と翌朝のコーヒー、紅茶を賄えます。
そして、もう一度水を注いで調理の開始。
沸騰したら玉ねぎと、マカロニを投入して、しばらく茹でて……
仕上げは余熱で放置。
お湯を切って鯖の缶詰と8pチーズを投入して、塩少々とトマトペーストで味付け。一日走り回った後はお腹が空いているので、何でも美味しく頂けます。
食べ終わったら片付け、パンがあればコッヘルの残りを拭いて食べると綺麗になります。魔法瓶のお湯を注いで、紙タオルで拭いて収納。長い旅だとフライパンもあって、料理の幅も増えるのですが、ヨーロッパは軽量化重視のためコッヘル一つで旅しています。
魔法瓶のお湯で、食後のコーヒー。
夜中はパソコンを立ち上げて、記録をつけたりしています。
◆翌朝
夜は冷え込んで、テントは朝露でぐっしょりと。
荷物を外に出して空になったテントは、逆さまにしてゴミを出してから収納。
そして、今日もまた走ります。
自分がテントを張ると、このような感じになります。大自然の風に吹かれながら、テントを張ったり調理するのは楽しいですね。これだけは、自転車旅行を終えても、止められないと思います。
(文・写真:周藤卓也@チャリダーマン
自転車世界一周取材中 http://shuutak.com
Twitter @shuutak)
・関連記事
テントで眠ると不眠症を治療できるという研究結果が明らかに - GIGAZINE
あっという間に設営可能なテント「Quechua 2 Seconds III」を使ってみました - GIGAZINE
歩ける寝袋「ヒューマノイドスリーピングバッグ」は本当に寒冷環境に耐えられるのか冷凍車で実験してみた - GIGAZINE
世界一周に必要な自転車とキャンプ用品にとことんこだわってみました - GIGAZINE
空中でキャンプができる屋根や蚊帳を備えた完全アウトドア仕様のハンモック「Hennessy Hammock」を使ってみた - GIGAZINE
ただのキャンプ生活とはひと味違うバーニングマンの食生活まとめ - GIGAZINE
クマたちがキャンプ場や道路に出没している写真 - GIGAZINE
地上1200m超の断崖絶壁でのキャンプ、死を背中に感じながらの寝泊まり - GIGAZINE
・関連コンテンツ